仕事関係や知りあい、人の言動を見ていて、イライラしてしまう。
衝動的な怒りで、キレたり怒鳴ったりしてしまうのはよくありません。
私たちには、いろいろな感情がありますが、
じつは、2つの感情を同時に感じることできないのです。
うれしいと悲しみという2つの感情を感じることはできません。
必ず、
どちらか一方の感情だけなのです。
ということはつまり、怒りの感情が出てきてしまったら、
それと相反する感情をぶつけることで、
怒りの感情が、消えてなくなったりするようなのです。
そして、心理学ではこれを
「打ち消し効果」と呼んでいます。
ドイツにあるポツダム大学のバーバラ・クラーエ氏は、
イライラする感情の実験として、
79名の実験参加者をわざと挑発して、イライラさせた後、
半数には、椅子にきちんと座ってもらい、
残りの半数にはリクライニングの椅子でリラックスした姿勢で座ってもらいました。
たとえイライラしていても、リラックスした姿勢をとって、
心地よさの感情をぶつけてやれば、イライラ感は減少するのではないかとクラーエ氏は考えてみたようですが、
実験をしてみると、まさにそのような結果になりました。
もしイライラした気分になってしまったら、
とにかく身体をくつろがせるような姿勢をとってみるといいようですよ。
姿勢がくつろいでいれば、心も自然とくつろぎますし、くつろいだ心になると、
イライラ感は消えてくれるということです。
「イヤなことがあったときには、とにかく寝る」と決めている人もいらっしゃいますが、
そのやり方は間違っていないということです。
横になって寝るという姿勢をとっていると、
心がくつろぎますので、
たいていのネガティブな感情は消えてくれるのです。
仕事をしていれば、どうしてもイライラすることは避けられませんが、
そんなときにはすぐに身体をくつろがせることです。
リラックスしようとしたとき、「何かをやろう」とつい意気込んでしまいがちですが、
リラックスするには、
「何もしない」のがいちばんです。
やらなければならない仕事のことや悩み事などをいったん忘れて、
数分でも、ぼうっとする時間をつくってみましょう。
ストレスや悩み事を頭から離すことで、
精神的にリラックスすることができます。
気になる方は、自分に合ったくつろぐやり方を見つけることで、
いきいきとした、毎日を過ごせるのではないでしょうか。
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