大事なことを話しているのに、
相手が話を聞いていないということはないでしょうか。
「会話を上の空で聞かれる」
という経験はだれでもあると思います。
対象や理由は様々ですが、
相手に自分の話を聞いてもらいたいというときに、
役立つ心理があります。
アメリカの心理学者が、
「アンチクライマックス法」というものを提唱しました。
アンチクライマックス法とは、
簡単に言えば話の結論を最初に持ってくる話し方のことです。
これをすることで、
その結論に興味を抱いた人間は話を聞いてくれるようになるというものです。
起承転結でいえば、
「結起承転結」という感じになります。
まず、今からする話は
「こういう話です」と伝えてしまうという事が重要です。
そうする事で、
何の話か分からないから嫌という心理や
結局意味のない話だったと
後悔する可能性を取り払い、
相手の意識を集中させることが出来ます。
この話術の活用法としては、
ダイエット商品のCMなどの見出しに、
「10日間でマイナス5kg」
「飲むだけで痩せる」
といううたい文句があると思いますが、
これが、
アンチクライマックス法を利用しています。
また、別に家庭用洗濯洗剤のパッケージに書かれている
「主婦の85%が支持」
「99.9%除菌」
というものもよく見かけます。
利用するための注意点があります。
アンチクライマックス法は、
「相手の興味を引く」ために結果を先に伝える話術です。
ですので、
結論が強いほど興味を引くことが可能となります。
しかし、誇張しすぎた結論だった場合、
「これは事実と違う、うそつきだ」
という印象を与えてしまうことがあることに、
注意が必要です。
最初に言った結論と話の中身につり合いがとれていなければ、
「ただのうそつき」
になってしまうことは間違いありません。
単純に相手の興味を引きたいだけで、
この法則を使うと逆効果になりますのでご注意ください。
話を聞いてもらいたい場合があるときに、
上手に使ってみてください、
しっかりと話を聞いてくれるようになると思います。
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