ストレスを予想する心理 ストレス対策のコツ
ストレスのある生活とない生活では、
どっちがいいでしょうか。
「そんなの、ストレスがないほうがいい」
と思います。
ですが、
ストレスを感じる状況から逃げまくるのではなく、
ストレスがあるだろうなと予想する方がいいようです。
なぜかというと、
ストレスを予想しておくと、
ストレスに少し強くなるようなのです。
デューク大学のアンドリュー・カートン氏は、
あらかじめ予想しておけば、ストレスを感じる出来事が起きても、
そんなに苦しさを感じないことを実験で確認しています。
カートン氏は、
70名の大学生にある文章を読ませて、
「a」で始まる単語だけを数えていくという作業をやってもらいました。
この作業はひどく退屈で、うんざりするような作業で、
実験的にストレスを引き起こすために、あえてそんなことをさせたのでした。
また、作業中には監督者があれこれと話しかけたりして、
邪魔をすることになっていました。
これはストレスをさらに高めるためです。
カートン氏は作業を始める前に、
半分のグループには、
「時々、監督者に邪魔をされることもあります」
とストレスがあることを予想させておきました。
残りの半分には、
そういう説明はしませんでした。
すると、
『ストレスを予想させられたグループ』
では、
邪魔をされてもストレスをそんなに感じずにすみ、
作業量も落ちないことがわかったのです。
あらかじめストレスがあることを予想しておけば、
私たちはそれに耐えられるのです。
いつもの日常の出来事は、
大変なことや苦しいことの連続です。
たまに、
うれしいことがあったりもします。
イヤな出来事が起きたとしても、
「ほら、やっぱりね」
と気楽に受け止めるようにするとストレスが、
思ったよりは、少なくなるのではないでしょうか。
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