今年も、
いい年にしようと思いますが、
仕事やプライべートで、
人に会うとき
『好印象』にするには、ちょっとしたコツがあります。
「たぶん、好かれる。」
「私は、きっと気に入ってもらえるだろう。」
そういう、
明るいことをイメージしながら会うようにするといいようです。
すると、意外と、相手に好かれます。
逆に、
「私に否定的な態度をとっている」と思っていると、
本当に相手はそういう態度をとってきます。
こういう現象を、心理学では、
「予言の自己成就（じこじょうじゅ）」といいます。
自分の頭の中で考えていたことが、そのとおりの結果になってしまう、という現象です。
ですので、人に会うときには、
好かれることを考えていたほうがいいのです。
アメリカのノースウェスタン大学のリチャード・ミラー博士の研究グループは、
シカゴの小学校5年生たちに教室内を整理整頓させ、
ゴミを散らかさないように説得するための実験をしました。
「Aクラス」の子供たちには、
ゴミを散らかすことがいかに悪いことかを説明し、
教室をきれいにしていてほしいと先生から話し、
用務員からもお願いしました。
一方、
「Bクラス」では、このクラスの生徒が学校で一番整理整頓ができていて、
最もきれい好きな生徒たちだと先生が話し、
用務員もこのクラスが学校で一番きれいだ、と話すようにしました。
その結果、
「Aクラス」ではゴミの状況はいっこうに改善されませんでしたが、
「Bクラス」では生徒たちがゴミを散らかす割合が激減したのでした。
この実験では、
人は、
「こうしなさい」と指示して命令されるよりも、
「あなたはこういうことができる人なんだ」
と自己認識を変えられた方が、
その方向に向かって動くということがわかりました。
こういったことから、
人に会うときには、たとえ根拠はなくても、
「私は気に入られるはず」
と思っていたほうがいいかもしれません。
そうやって思い込んでいると、
その気持ちが自分の言葉や行動にもあらわれて、
いい対応になり、
楽しく接することができるでしょう。
好かれるか、嫌われるかは、
自分の思い込みが決めているようなのです。
もしかしたら、初対面の人は、
仲良くやっていける相手かもしれないのに、
自分が最初にネガティブな予言をしてしまうと、
仲がわるくなるのは、なんだかもったいないことでしょう。
たとえ、初対面で、
「なんだか苦手だな。」と思ってしまっても、
「でも、今はまだ分からないだけで、本当は良いところが一杯あるかもしれない」
と、いいほうに（ポジティブ）にかんがえてみましょう。
そうすると、今年も、
いい人間関係になるのではないでしょうか。
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