周囲に関心が向かなくなったり、記憶があいまいになる、
同じ話を繰り返すしてしまう、見境なく感情的になってしまう、
など、
どれも脳の老化でなってしまう現象だといことです。
こうした現象を、どうすれば防げるのでしょうか。
専門家によると、
「移動を繰り返すことで、脳の神経があたらしくなる」
というのです。
今までは、子どもの時期に脳の成長は終わっていると考えられてきたのですが、
実は高齢になっても細胞はあたらしくなっているといいうことが、近年、分かってきました。
高齢の方にGPSを装着して、
一日の動きをモニターしたところ、
毎日同じ道の往復ではなく、複雑に動いたり違うルートを通ったりしている人の方が、
より幸福度が高かったそうです。
そういう人たちの、脳を調べてみると、
ドーパミン(幸福感をもたらすホルモン)を分泌していたのです。
ですので、
仕事で行き詰まった時に、
カフェでコーヒー休みするのは理にかなっているといえます。
リフレッシュできるのは、決して気のせいではなく、
脳が活性化しているのです。
もうひとつ、
別の情報があります、
アメリカのミシガン大の研究では、
同じ場所で単語を覚えてもらったグループと、
場所を替えながら覚えてもらったグループとでは、
後者の方が記憶できる単語の数が50%も上回ったという調査結果が、
わかっています。
1カ所でずっと学習しているというのは、脳にとってよくないようで、
仕事でも日々、
同じ場所を行き来して同じものを食べ、同じ人と付き合ってという変化のない生活をしている人が多いと思いますが、
そうした生活は脳の神経があたらしくなりにくといえます。
旅行の心理的な効果
例えば、3カ月後の旅の計画を立てることで、
日々の生活に楽しみが生まれます。
ストレスが軽くなるという見方からは、
実際に旅をした時のよろこびよりも、
計画を立てている時の状態がいいようです。
計画を楽しむといったプラス体験が、
心理学では、
「打ち消し効果」と呼ばれていて、
実際に旅立つまでの期間、これが続くことになります。
旅行には、ほかにも、
「オーバービューエフェクト」という効果もあります。
よく、月から眺めると地球のわれわれはちっぽけな存在に思えるといいますが、同じように、
旅行先では日常の仕事の悩みがささいなことに感じられたり、
また、職場から離れてトラブルが客観視できたりするといった効果もあります。
旅行で大事なことは、
ストレスを軽くすることで、
心理的にも脳全体にもいい効果をもたらすのです。
気になる方は、
実際に近くの旅行などから、やってみてはいかがでしょうか。
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