仲良くなれる共通点の心理 たすけてもらえるコツ
みなさまは、初対面の人と、出身地や趣味などの共通点を見つけた途端に、
急に親近感を覚えたというような経験はないでしょうか。
何か共通の事柄を見つけると、
一気に心理的な距離が縮まる場合があります。
心理的な共通点の実験として、
イギリスのランカスター大学のマーク・レヴィン氏は、
サッカークラブのマンチェスター・ユナイテッドのサポーターを自認する男性35名に集まってもらい、
サッカーについてのアンケートを実施しました。
「どのチームのファンですか」「年間にどれくらい試合を見に行きますか」というアンケートなのですが、
アンケート自体はどうでもいいものでした。
本当の実験はアンケート終了後です。
簡単なアンケートがすむと、
「別の建物に移動してもらって、そこにある大きなスクリーンのある部屋で、サッカーの試合を見てもらう」という名目で、
その建物まで移動してもらいました。
ただし、
その建物に行く途中に、足をくじいて座っている人がいます。
その人を助けるかどうかが本当の実験目的でした。
なお、足をくじいて座っている人は、本当は足をくじいていません。
彼は、あるときには実験参加者と同じ、
マンチェスター・ユナイテッドのシャツを着ています。
別の条件では、
普通のシャツ、
さらに別の条件では、
ライバルのリバプールFCのシャツを着ていました。
実験参加者が足をくじいて座っている人の前を通るとき、
「大丈夫ですか」と声をかけたり、起きるのを助けたりするかを測定してみました。
足をくじいていた人が同じ、
マンチェスターのユニフォームを着ていると、
助けた人12人、助けなかった人1人でした。
普通のシャツ、では、
助けた人4人、助けなかった人8人でした。
ライバルのリバプールFCのシャツ、では、
助けた人3人、助けなかった人7人でした。
この結果から、
「この人は自分と同じチームのファンだ」というときには、
ほとんど100%の人が助けてくれたようです。
違うシャツを着ていると、
あまり手助けしようという気持ちにはならないことがわかりました。
だれかと、仲良くなるには、
まず相手と共通点があって、
自分がどれくらい近い仲間なのかを、
アピールしたほうがいいようです。
「私も○○さんと同じ出身地なんですよ」などとアピールすると、
「それなら、助けてあげよう」と言ってくれる確率は高まります。
初対面の時や仲良くなりたいと思った人と会った時、
グループ活動などしなければならない時などに、
共通点のアピールをしてみると、
上手に仲良くなれるのではないでしょうか。
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