どんどん新しい流行の商品が生まれて、
素敵なモノ、欲しくなるモノが次々にでてきます。
でも、
同じお金を使うなら、
モノよりも体験を買う方がより、満足感を得られてしあわせになれるといわれています。
それは、本当なのでしょうか。
アメリカのインターネットの会社グーグル（Google）で、
経験とお金の実験が実施されました。
実験参加者（Google社員）を、
2つのグループに分けて異なる報酬を与え、
その満足度や持続力を比較したのです。
グループ1は、報酬に「お金」を与える。
グループ2は、報酬に「経験（旅行券）」を与える。
※グループ1とグループ2に金額的な差異はない。
この実験の前には事前調査が行われ、
実験参加者は「お金」と「経験」のどっちが報酬として欲しいかというアンケートに答えました。
事前調査の結果では「経験」よりも「お金」の方が欲しいと、
考えている人が多いという結果になりました。
しかし、
実際に報酬を与えた後の調査では、
「お金」よりも「経験」を報酬として与えられた参加者の方がより満足度が高いという結果になりました。
さらには、5ヶ月後の追跡調査で再度実験参加者の満足度を調査すると、
「お金」よりも「経験」を報酬として与えられた参加者の方が報酬の満足度が持続していたという結果になりました。
まさに「モノより、思い出」という結果になったのでした。
コーネル大学の心理学教授である、
トーマス・ギロヴィッチ教授によると、
何か物を買うよりも体験にお金を使うほうがより幸福に感じられるといいます。
「モノは幸福感を与えてくれるが、効力がすぐになくなってしまう。
一方で、経験はその幸福が長く続く。
お金を払うならば、その対象はモノではない。」
とコメントしています。
モノにお金を払う際の問題点がいくつか挙げられています。
1.すぐに慣れる。
2.「もっと」欲しくなる。
3.周りと比較してしまう。
子どものときは、お金をあまり持っていないので、
欲しいものも買えないし、
時間はあるので、何かを一緒にしたりするなどの、
思い出には、
あまり価値を見出していなかったような気がします。
みなさんも、自分の気に入ったものがある程度そろったら、
自分や周りの人との体験（思い出）に時間とお金を使ってみると、
よりしあわせを感じることができるのではないでしょうか。
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