こつこつと仕事をすると人気者になる心理 グループでの評価が上がるコツ
口ではうまいことを言っていても、行動がともなっていない人をたまに見かけます。
「あれだけ人に言っておいて自分はできてない」、
「やるって言ってたのに全然できていない」など、
言っていることとやっていることが違う人は、
自覚がある人とない人がいますが、どちらにしても信用を失ってしまいます。
「発言と行動が一致していること」や「リーダーに向いている人」
などについての研究で、
カリフォルニア州立大学のコリーン・ベンダースキー氏は、
MBAコースの参加者227人に4人から6人のグループを作らせて、
課題に取り組んでもらいました。
また、
参加者全員が性格テストを受けていました。
その結果、
1週目の集まりの後で、
他のメンバーについての評価を求めると、
外向的な人ほど、
他のメンバーから好かれていることがわかりました。
明るく、おしゃべりで笑わせてくれるような人は、
1週目には人気があったのです。
ところが、10週目にもう一度、
メンバーについての評価を求めると、
外向的で、明るい人ほど人気が落ちてしまうことがわかりました。
逆に、
神経質で、あまり他のメンバーと口をきかないような人のほうが、
評価が高くなることがわかったのです。
これはどういうことなのか、
ベンダースキー氏が調べてみました。
外向的な人は、
たしかに最初のうちは人気が出ます。
しかし、グループで課題に取り組んでいると、
外向的な人は、口では偉そうなことを言いながら、
思ったほどグループに貢献してくれないことが、少しずつバレていくのです。
逆に、神経質な人は、
寡黙であまりメンバーと話したりはしませんが、
コツコツと努力してくれて、
思った以上にグループに貢献してくれることがわかってくるので、
グループ内での評価は上がるのです。
寡黙な人は、初対面のときには、あまりよい印象を与えないかもしれません。
しかし、それでも2カ月、3カ月ぐらいたつ頃には、
他の人にも、
「あの人って、黙々とよく頑張ってるよな」ということが認知されていきます。
自分で、自分のことをアピールしようとしなくとも、
必ず、だれかが見ていてくれているのです。
自己アピールなどは控えめにして、
そのぶん、行動で示したほうがいいようです。
頑張って仕事をすることで、周りには伝わります。
無理にいいところを見せようとしなくても、
きちんと仕事をするということと、
人の良さは次第にわかってもらえるようです。
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