みなさんは、
ある物事を達成するときに、
目標を立てると思います。
そして、
その目標に向けて努力をすると思います。
最初はいろいろあって、
心折れる時もあるのでしょうが、
「目標までもう少し」というところまで来ると、
自然とやる気がでてくるのではないでしょうか。
目標に近づけば近づくほど、
モチベーションアップする心理現象を、
心理学では、「目標勾配仮説」と言います。
人は目標に近づけば近づくほど、
やる気も高まっていく事について、
コロンビア大学ビジネススクールが研究をしました。
この研究では、
喫茶店のスタンプカードを用いて実験しました。
実験では、被験者をAとB、2つのグループに分けて、
Aグループには、
コーヒー10杯を飲むと1杯無料になるスタンプカードを、
そして、
Bグループには、コーヒー12杯を飲むと、
1杯無料になるスタンプカードを、
ただし、
最初からスタンプが2個押してあるものを手渡しました。
すると、
Bパターンの人たちの方が、
Aパターンの人たちよりもはるかに多くスタンプカードを全て埋めて、
無料の1杯を手に入れたのでした。
こうした人の心理は、
「目標勾配仮説」によるものなのです。
つまり、
普通の人は、終わりに近づいているという実感があればあるほどやる気が出てくるのに対して、
終わりが見えないとモチベーションがなかなか続かないのです。
そのため、
今自分が取り組んでいることに対してもっとモチベーションをアップさせるためには、
自分の計画自体を、小さい成功から初めて、
小、中、大と少しずつ頑張れば、
ゴールできるという状態にしておくことが大切です。
投資のつみたてなどでも、
1か月でいきなり、
100万円積み立てるより、
まず、
1か月目は、1万円、
3か月で10万円、
半年で30万円、
2年後までには100万円と細かく刻んでいくことで、
自分にも目標を達成させられそうな気がしてくるものです。
小さい目標をいくつも積み重ねていくことで
気が付いたら
大きな目標を達成していることになっているのではないかと思います。
自分なりの
スタンプカードのようなものをつくってみて、
「目標に近づくとモチベーションがアップする」
という心理を利用してみてはいかがでしょうか。
無料で気軽に相談してストレス解消