春は、
就職や転職する人が多い時期です。
就職活動してせっかく入社を決めたのに、
膨大な数の選択肢の中から選択したために、
幸福度が下がってしまってはどうしようもありません。
しかし、
満足するための心理を知っていてれば、
しあわせな意思決定はできるのではないでしょうか。
ノーベル経済学賞を受賞した、
ハーバート・サイモン氏は
“満足化”と呼ばれる意思決定の考えを提唱しています。
かんたんに説明すると、
ある程度以上良いと思えるものが1つでも見つかったら、
それを選ぶ、
そして選んだら一切の検討はせずに先に進む、
という意志決定方法です。
それによって意思決定後の満足度を保つことができるというのです。
これだけだと分かりづらいと思いますので、
たとえば、
車でドライブをしている途中、
ガソリンが少なくなってきたとします。
あなたの目の前には、
1ℓ170円のガソリンスタンドと1ℓ160円のガソリンスタンドが見えました。
本当はもう少し走ると、
1ℓ150円のガソリンスタンドがあるのですが、
あなたは1ℓ160円のガソリンスタンドで給油をしました。
1ℓ170円は高いけど、
1ℓ160円なら妥当な線だろうと
新たな代替案（1ℓ150円）を探すのをやめたわけですね。
これが満足化です。
内容だけ聞くと当たり前のようにも思えますが、
スマホでいつでもどこでも多くの情報を得られてしまう現代では、
意外と実行できていない方も多いのではないでしょうか。
たとえば、
冷蔵庫を購入する際には比較サイトで徹底的に比較して購入する、
さらには購入後も口コミなどを見てしまう方もいるかもしれません。
多少選択に失敗したと感じても、
それも人生には必要な経験だったと思えばいいのではないでしょうか。
満足化の心理が少しでも役に立つことを願っています。
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