説得するほど逆の効果になる心理 「ブーメラン」効果でうまくいく
衆議院の選挙がはじまっていますが、
「〇〇さんに投票してください」
とお願いされたり、
知り合いが説得しにくると、
何故か、
かえってやりたくなくなります。
子供時代に親や先生から
「勉強しなさい！」と
注意されると、かえって
やる気をなくしてしまった経験があると思います。
これを、
心理学では、
「ブーメラン効果」といって、
説得しても逆効果になることなのです。
人を説得するつもりが、
かえって相手の強い抵抗や反発を招いたり、
逆効果に働いてしまう現象です。
童話で有名なブーメラン効果
イソップでは、
「北風と太陽」
というお話があります。
北風と太陽が力比べをしようとしています。
そこで、
どっちが旅人が着ている上着を脱がすことができるか勝負をします。
まず、
北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとします。
しかし、寒くて、
旅人は上着をしっかりと押さえてしまいます。
次に、太陽がさんさんと照りつけます。
すると旅人は暑くて、
自分から上着を脱いでしまいました。
これで、勝負は太陽の勝ちとなりました。
この物語の教訓は、
手っ取り早く物事をかたずけようとするよりも、
ゆっくりと着実に行う方が、
最終的には大きな効果が得られるということです。
強く言っても人は、
なかなか説得できないことの方が多いので、
この、
ブーメラン効果とうまく付き合う方法がいくつかあります。
・無理に説得しようとしない
無理に説得しても反発する場合は、
無理に説得せずに、
気長に待つことにする。
・説得の前に相手の理解につとめる
相手がどんな価値観をもっていて、
何を大切にしているのかを理解することに務める。
説得をせずに、
よりよい関係がつくれるようにする。
・相手の自由を尊重してみる
人は人、自分は自分として、
お互いの自由を認めることで、
お互いにより良い距離感を保てるようにする。
長く付き合えるような、
良い関係を築くためには、
なるべく、
ブーメラン効果を起こさせないように、
気を付けることが大事だと思います。
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