最近では、
スーパーやいろんなお店ののレジ前の床に、
立ち位置を示す印を見かけるようになりました。
お客さんは自然と印の上に立ち、レジ前に列ができても、
ついそれにあわせて間隔を空けて並んでしまいます。
これは、
ナッジ(nudge)という心理学で、
「ヒジで軽く突く」という意味です。
ノーベル経済学賞で注目を集めた行動心理学で、
現在、各国政府はナッジをどんどん取り入れている。
わたしたちは、
気づかないうちにナッジされているようです。
1.エレベーターの混雑回避
特定の時間に利用者が集中するエレベーターでは、
混雑緩和をしたいところです。
階段での移動を推進するために、いつもなら、
「階段を利用しましょう」というセリフのポスターがエレベーターの前に張られていました。
ナッジを使った例では、
近畿大学のキャンパスで、
階段へ誘導するために
「3階までどう行きますか。
階段48秒、エスカレーター56秒、
エレベーター1分33秒」
というポスターをエレベーター内に掲示しまいした。
これで、
掲示後はエレベーターを利用する学生が減少したそうです。
2.貯金が増える
ある会社の従業員に、
月1回給与をもらうか隔週にするかを選択してもらいました。
隔週を選択した人は給与を3回もらえる月が年2回あるため、
貯金が増えるそうです。
ふだんから、
私たちは誘惑に負けやすいし、つい無駄な買い物をしてしまいます。
それでも、
「正しい行動」をとってもらうための心理学なのです。
注意したいのは、
自分でも意識しないうちに誘導されていることもあることもあるので、
ナッジについては、少し知識を持っていた方がいいのかもしれません。
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