宝くじが当たったり、
忘れていたへそくりが出て来たりしたときに、
財布のひもを緩めすぎた経験があると思います。
この、ハウスマネー効果の心理を理解しておくことで、
せっかく手に入れた資金を失わなくなると思います。
ハウスマネー効果とは、
幸運によって得たお金は、
努力して得たお金よりも雑な使い方をするという効果です。
お金は、苦労して稼いだ100万円も、
たまたま宝くじに当たった100万円も、
全く同じ100万円です。
ただ私たちの心理として、
宝くじに当たった100万円は、
それほど価値が高いと感じないのではないでしょうか。
このように、
人の心理は、予想外に手にしたお金を大事にしない傾向があります。
しかし、幸運で手に入れたお金に限らず、
支払い方法によってもお金の扱い方の傾向は異なります。
例えば、
クレジットカードです。
マサチューセッツ工科大学で、
このことを検証すべく実験を行いました。
実験内容は、
バスケットボールの観戦チケットを
半数は現金、
もう一方はクレジットカードで、
両方ともオークション形式で購入するといったシンプルな実験です。
この実験は結果的に、
クレジットカードで支払うグループのほうが、
現金のグループよりも
約2倍近い価格をチケットに付ける結果となりました。
この原因としてはハウスマネー効果のある原因と同じで、
現金を失うという心理的苦痛が、
現金払いよりもカード払いのほうが少ないためです。
人はこのように、
実際の損益以上に、
その場で受ける心理的苦痛からお金の扱いを決めてしまう心理傾向があります。
人は心理的苦痛が少ないと、
お金の扱い方が粗末になってしまう傾向があります。
「予想外のお金」が入った場合は、
一呼吸置きましょう。
うまく活用することで、
自己投資や資産運用など、
有効に使えるように心がけておきましょう。
熊本の心理カウンセリング