人は自分の今までの理解と矛盾するような情報が入ってきた場合に、
不快感を覚えるような心理状態になります。
これを心理学では、
「認知的不協和」
といいます
例えば、
「甘いレモン」というものがあります。
甘いレモンとは、
手に入れた果物はレモンしかなかったのですが、
「このレモンは甘いに違いない」
と決めつけて満足しようとするのです。
この場合は、
レモンを手に入いれたのですが、
「他の果物は手に入らなかった」
という新しい事実がありました。
これに対する行動は以下の2つです。
1.他の果物を探す。
2.「レモンしか手に入らなかった」
という新しい事実を否定する。
この例では、新しい事実を否定して
「手に入れたレモンは甘いから他の果物は必要ない」
ということにしたのです。
株式投資をやっていると、
いろんな
「認知的不協和」に直面します。
人は株価下落という「認知的不協和」を解消しようとするため、
「損切り」、「塩漬け」、「買い増し」などの行動をとります。
株式投資で
「認知的不協和」が発生した時、
「損切り」が合理的な解決方法とされていますが、
人は必ずしも合理的な解決方法をとらないのです。
こういった人の心理を理解しておくと、
合理的な対処方法ができない
自分を客観的に見ることができると思います。