ビル・ゲイツは数千円の腕時計をつけている 「お金の心理学」
最近、
アメリカで話題になっている
「お金の心理学」
という本があります。
同書の著者、
モーガン・ハウゼル氏は、
「投資家に対し、
お金と富が何のためにあるのかを考えるよう勧めている」
と話しています。
ハウゼル氏は、
「多くの金持ちは裕福ではない」
と言っているのです。
その理由として、
お金持ちは、どれだけお金を持っているか他人に見せるため
「大金をつかわなければならないと感じている」
からだとしています。
『お金持ちであること』
(現在の収入が多いこと)と
『裕福であること』
(金を使わないことを選択する自由があること)
は違うというのです。
裕福であるということは、
他人にどう見られるかはあまり構いません。
それより、
自分の時間の使い方をコントロールすることにお金を使えることだとしています。
この本には、
極端な例が挙げられています。
・ある男性は学歴もなく低収入の職に就いていますが、
節約しながら株に投資し、その株を長い間持ち続け、
92歳で亡くなった時には600万ドル(約6億円)以上の財産を残しました。
そして慈善団体に寄付したのです。
一方では、
・金貨を石の代わりに太平洋に投げ、
水切りをして遊んでは金持ちぶりを周りに見せつけていた
テクノロジー業界で成功したある富豪は、結局破産したのだそうです。
この例えで、
ハウゼル氏が言いたいことは、いくら今、高収入だからといっても、
他人に見せびらかすために大金を無意味に使っていたら、
一時的な金持ちにしかなれないのです。
反対に低収入でも、身の丈でがまんして、
辛抱強く少額の投資や貯蓄をしていれば、
時間とともに財産を築けるのです。
ハウゼル氏のアドバイスとして、
無名でも、
手頃で効率の良いサービスやモノを選ぶことは賢い選択だということです。
世界3位のお金持ち、
ビル・ゲイツ氏は、
機能性を重視した数千円の腕時計をつけていると話題になりました。
ゲイツ氏がつけているのは、
カシオ Duro(約70ドル:約7000円)
の腕時計でした。
普通にお金をたくさん稼いでお金持ちに見える人は、
私のまわりにもたくさんいます。
わたし的には、
それを成金というのでしょう。
打ち上げ花火のように一瞬華やかに見えても、
そのうち消えていくお金持ちの人です。
ある程度のお金があり、
心が満たされ、豊かな人生を送ってい人が、
裕福な人でしょう。
しかし、
本当に裕福な人は少ないような気がします。
最終的な目標は、
裕福な人を目指してがんばることだろうと思いました。