ひとつのことをやったほうがいい心理 全集中の呼吸でうまくいく
だれもが、知っているように、
いくつかの仕事をほぼ同時進行でこなすことを
「マルチタスク」といいます。
・会議資料を作りながら、
メールのチェックをする。
・同時期に、複数の仕事の計画に参加する。
・音楽を聴きながら、業務を行う、
などです。
「仕事ができる人ほどマルチタスクを実践している」
ということを見たり聞いたりしたことがあると思います。
しかし、
心理学的には、これはやめたほうがいいようです。
人間は、
一度にひとつのことしかできません。
複数のこともできなくはないのですが、
そうすると、
それぞれの作業はすべて中途半端なものなり、
作業の質が落ちるのです。
オランダ・ライデン大学のマリナ・プール氏は、
160名の高校生に宿題を課し、
条件によっていろいろなことを、
一緒にやってもらいながら(マルチタスクしてもらう)宿題を終えてもらったそうです。
ドラマを見ながら宿題 かかった時間、40分
ラジオを聴きながら宿題 かかった時間、36分
何もしない かかった時間、33分
「宿題以外のことはやらない」、
つまり、
「マルチタスクなどしない」ほうが、
宿題を片づけるまでの時間が短くなることがわかりました。
たしかに、2つ、3つの作業を同時進行でこなしていく人のほうが、
なんとなく「仕事ができる人」のように見えるかもしれません。
しかし、
仕事をするときには、目の前の仕事だけに集中し、
それを、
きっちり片づけてから、次の仕事にとりかかったほうがいいようです。
そして、
その仕事が終わったら、
次の仕事を終わらせる。
仕事は、
ひとつひとつ片づけていくほうが、
確実で効率もいいということです。
マルチタスクができるすごい人もいますが、
それを見ても、
自分がダメな人間だと思わないほうがいいでしょう。
また、
サラリーマンだったりすると、
自分で決められない場合も多いと思いますが、
仕事はできるだけ、
ひとつずつやったほうが、うまくいくと思います。
気になった方は、
ひとつずつ仕事を終わらせてみてはいかがでしょうか。
無料で気軽に相談してストレス解消
悩み相談・ボランティア相談ができる熊本のカウンセリングです。