助けてもらえる人になる心理 上手にたすけてもらう
まわりで、
「あの人は、周りにかわいがられていてうらやましい」
と思ったことがあるのではないでしょうか。
「人に迷惑をかけてはいけない」、
「誰かに助けを求めるのは迷惑だ」
と、自分ひとりで抱えこまない方がいいのではないでしょうか。
ひとりで頑張りすぎているという方は、
ちょっとしたコツをつかめば、
「助けてもらえる人」になるようです。
人間には、
「助けた相手に好感を抱いてしまう」という性質があるのです。
このことについて、
アメリカの
心理学者ジェッカー氏とランディ氏が行なった実験があります。
まず、被験者に問題を出し、
正解した被験者にはお金をわたします。
そして、正解した被験者の一部に、
「申し訳ないけど、研究資金がなくなったから、お金を返してほしい」
と伝え、お金を返してもらうというものです。
実験の最後に、被験者に実験者の印象を聞くと、
お金を返してくれと頼まれたグループのほうが、
頼まれなかったグループよりも、
実験者のことを「いい人だ」と感じていることがわかったのです。
つまり、
「相手に弱みを見せて助けてもらう」と、
自分に対して好意を抱いてもらえるということなのです。
この現象は、心理学で
「認知的不協和理論」
と呼ばれていて、
人間の矛盾を嫌う性質が作用しています。
「特に意味もなく助けた」と考えるよりも、
「この人のことを好きだから助けた」ほうが自然であるため、
本能的に好意を後づけしてしまうのです。
できそうな場合に、まわりに、
「相談したいことがあります」、
「アドバイスをしてもらえませんか」
などと声をかけて相談してみましょう。
勇気を出して弱みを見せてきた相手に、嫌悪感を抱く人は、そうはいないはずです。
こうして周りを頼ることによって、
周囲からは好感を抱かれ、また助けてもらえるいい連鎖が生まれるようです。
ひとりでがんばりすぎているなと思われた方は、
この方法を、できるところだけでも利用してみてはいかがでしょうか。
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