ギブ・アンド・テイクということが、
よくいわれます。
これは、
何かを与えたら何かをもらうと、
逆に、何かをもらったら何かを与える、という関係を意味しています。
仕事でもプライベートでも、人間関係を円滑にするために、
常識だろうと思われる考え方です。
ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授が、
人の思考と行動を3つのタイプに分類しました。
世の中には、
「ギバー(与える人)」
「テイカー(得る人)」
「マッチャー(ギブ・アンド・テイクのバランスをとる人)」
がいて、それぞれの割合は次のとおりです。
ギバー(与える人) 25%
テイカー(得る人) 19%
マッチャー(バランスをとる人) 56%
しかし、一方で、
ギブアンドギブという相手に与えてばかりという人全員が、
与えた分以上の見返りを得られるかというと残念ながらそうではありません。
こちらがギブした分を相手が返してくれるケースというのは、
相手も同じようにギブアンドテイクの精神を持っている場合に限られます。
自分の利益のみを優先し受け取ることばかり考えている、
いわゆるテイクアンドテイクの人間には、
こちらが好意を与えても決して向こうから返ってくるわけではないのです。
何事にも、成功するためにはギブアンドテイクから一歩進んで、
相手に貢献し続ける、
ギブアンドギブの姿勢を持つことは重要です。
返報性の法則によって、
こちらが好意を与えれば相手も同じように好意で返してくれるため、
仕事などでも小さな親切が回りに回って自分に返ってくることも少なくありません。
ただし、
全員が感謝し好意を返してくれるというわけではなく、
中にはさらに与えてもらおうと擦り寄る悪質な人もいることを理解しなければいけません。
ギバーやテイカーは、性質や性格の問題なのです。
対人関係に同じエネルギーを使うのであれば、
善意を得ようとするだけの人ではなく、
お互いに善意のやりとりができる人と、
おつきあいすることが大事だと思います。
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