料理がおいしくなる心理 ちいさなしあわせ
おいしいといわれている外食に行っても、
自分の家で作った料理を食べる方が、おいしいと感じる時があると思います。
また、同じ食べ物でも
「その場の空間」によってよりおいしく感じることもあるのではないでしょうか。
そんな心理を調べるために、
チューリッヒ大学のサイモン・ドール氏は、
60名の大学生に、ラズベリーミルクセーキを試飲してもらうという実験をしました。
半数の人には、自分で作ってもらいました。
計量カップでミルクやクリームの量を測り、次に砂糖の分量も測り、
最後は自分でかき混ぜて作ってもらいました。
残りの半数の人には、すでに作ってあるミルクセーキを試飲してもらうだけにしました。
飲んだ後のミルクセーキのおいしさを評価してもらいました。
すると、
自分で作った人、おいしさ評価(10点満点)8、飲んだ量、約180グラム。
作ってある方の人、おいしさ評価(10点満点)7、飲んだ量、約120グラム、
という結果でした。
自分で作ったときのほうが、おいしさの評価は高くなっています。
まったく同じレシピで作られたミルクセーキですが、
「おいしい」と感じるようです。
ハーバード大学では、
「食前の行動」と「食から得られる満足感」
の関係を調べるための実験をいくつも行いました。
すると、「おいしい」と感じる脳波は、
「行動」によって変わってくるということがわかったそうです。
例えば、
同じ「レモン水」でも、あらかじめ用意されている物と、
自分でレモンを切って水に入れるのとでは、
「満足感」がぜんぜん違うそうです。
実験を行った教授らによると、
「行為に意識を集中させる」という「キッカケ」が、
人間の脳に「満足感」を与えてくれるそうです。
そのため、同じケーキを出す場合でも、
「キャンドルを立てる」という行為ひとつで、
とてもしあわせな気持ちになれてしまうのです。
料理などは、自分で手間をかけたほうが、おいしくなるようです。
料理をおいしく食べてみようと思う方は、
自分で作ってみてはいかがでしょうか。
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