『シン・ウルトラマン』にカラータイマーがない理由 原作ウルトラマンの映画化
2016年に『シン・ゴジラ』が公開され、
今年は、
5月13日から
『シン・ウルトラマン』が公開されました。
樋口真嗣監督・庵野秀明脚本で、
ウルトラマンがリメイクされました。
これまでは、
ウルトラマンの胸にはカラータイマーがあって、
3分間ぐらいのタイムリミットが近づくと点滅する設定になっていましたが、
『シン・ウルトラマン』ではなくなっています。
それは、
初代ウルトラマンのデザインを手がけた、
成田亨さんのコンセプトを再現するためだそうです。
ウルトラマンの当初のデザイン案には、
カラータイマーは存在しなかったそうです。
ウルトラマンは、
「宇宙人らしく、もう肌なのか服なのかわからんようにしてしまう」
という発想だったということです。
しかし、
ウルトラマンの「エネルギー切れ」をわかりやすくするために、
胸にピコピコと点滅する装置をつけて欲しいという依頼があったのでした。
当時は、白黒テレビのところもあったのと、
ウルトラマンの危機を視覚的に分かりやすく表現を導入したかったためのようです。
「宇宙人が危なくなったらピコピコするのはおかしい」と、
成田さんは反対しました。
しかし、最終的には折れて、
カラータイマーをつけることになったということでした。
今回の『シン・ウルトラマン』では、
成田さんが理想とした、
ウルトラマンの姿を再現することを目標に掲げて、
カラータイマーはカットされることになったのでした。
また、
米津玄師さんによる主題歌「M八七」についても、
ウルトラマンの故郷として知られる
「M78星雲」が、企画段階では、
「M87星雲」であったことに由来しているということです。
『シン・ウルトラマン』は、
当初の企画通りにいろんな事情が加わらなかったら、
こんな『ウルトラマン』になっていたいただろうという、
純粋な想いとリスペクトが実現しています。
子供向けかなと思われると思いますが、
今年、ぜひ見ておきたい作品です。
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