しあわせを感じるられるようになる心理 情報をへらす
普段の生活に、
幸せを感じられないのは、
「過剰負荷環境」にいるからかもしれません。
「過剰負荷環境」という言葉があります。
これは、
目に入るものや音や匂いといったあらゆる
「情報」
に囲まれている状況のことを指します。
スマホが欠かせない現代人は、
まさに過剰負荷環境の中で暮らしているとも言えますが、
心理学者のスタンレー・ミルグラム氏は、
人が過剰負荷環境にいるときの特徴を、次の4つにまとめています。
1.短時間処理(他人に伝える情報を最小限に抑える)
2.情報の排除(重要でない情報を無視する)
3.責任回避(問題が起きても、人のせいにしたり、他力本願で自分から動こうとしない)
4.他者の利用(問題が起こったときなど、自分ではなく他人を使って連絡を取る)
1.は、
人に道を聞かれたときなどに、必要最低限のコミュニケーションしか取らないことです。
2.道ですれ違う人など、見知らぬ人には関心を寄せないこと。
3.電車で老人や妊婦さんが立っていても知らんぷりをする。
4.飲食店でオーダーを他人にやらせるなどの行為です。
こうしたアクションをしているなら、
それは、過剰負荷環境にいるということです。
そして、
必要最低限かつ情報を排除し、自ら積極的に行動を起こさなのですから、
好奇心が育つことはあまりないでしょう。
「人に関心を覚えない」「何かをしたいと思わない」。
心が冷めてしまう理由のひとつは、
過剰負荷環境にいることがあるようです。
都会では、
食べ物も情報もエンターテインメントも何でもあります。
それを知ると、
田舎の地元の生活では、
満たされないように見えてしまうようです。
“世界一幸福度の高い国”といわれている、
ブータン王国へ取材に行った人の記事では、
道行くブータン人に、
「あなたの幸せの基準は何ですか?」とたずねると、
多くの人が、
「それはあなたが幸せなことです」
といった趣旨の返事が返ってきたそうです。
ブータンは、自然豊かな国で、
日本のように都会がたくさんあるわけではありません。
情報が少ないから、
小さな幸せを噛みしめることができ、
他者の幸せを願うことができるのかもしれません。
不幸だと感じる気持ちは、
自分と誰かを比べたときに起こります。
情報があふれた環境の中では、
自分と他者を比べがちになってしまいます。
さらに、その情報に自分自身がおぼれて、
好奇心が育たなくなってしまいます。
今の生活から、
一切情報の入ってこない世界に移ることは、
ほぼ不可能でしょう。
ですが、
スマホの電源を切るなどして、
多くなっている情報の量を減らすことはできるのではないでしょうか。
そして、小さな幸せを感じてみてください。
「今日のランチはおいしかった」、
「1時間かかると思っていた仕事が、45分で終わった」
など、小さなしあわせを感じて見てください。
少しでもできれば、
自分の心が、
冷めないようになるのではないかと思います。
気になる方は、
入ってくる情報を、できるだけ、
少なくしてみてはいかがでしょうか。
気軽に相談してストレス解消
お悩み解決、助かる相談、心が元気になる、熊本の気軽なカウンセリングです。