続きが気になる心理 ツァイガルニク効果
よく、テレビや動画などで
「この続きは次回」となるときがあります。
また、
テレビのクイズ番組では、
正解を示す前に、必ずと言っていいほどCMをはさみます。
こうした、動画やクイズ番組などは、
「途中で終わると気持ち悪い」
という人間の心理を逆手に取ったものなのです。
この心理を、
ツァイガルニク効果といって、
自分が成し遂げたことよりも、失敗した事柄や未達成の事柄のほうが記憶に鮮明に残る、
という心理現象のことです。
これは、
心理学者のブリューマ・ツァイガルニク氏が実験により発見しました。
彼女は被験者となる教師や学生、子供など164名に対し、
いくつかの作業を行わせました。
パズルなど5分程度もあれば終わる軽作業です。
実験中、無作為かつ定期的に被験者の作業を邪魔し、
別の作業を行わせるといったことをしました。
実験が終わった後、
被験者らに割り当てられた20前後の作業を、
覚えている限り紙に書き出すよう依頼しました。
すると、
邪魔が入らなかった作業に比べて、邪魔の入った作業のほうが、
90%多く記憶されていました。
さらに、被験者が作業に集中しているタイミングで、
邪魔をするほど『記憶』に残るという結果もでたのでした。
この効果を有効活用する方法
・記憶術として利用する
『覚えなければいけない作業や何日も掛けて進めていかなければならない作業を、
あえてキリのよくないところで中断しておくことで記憶しやすくする』
という手段があります。
・人間関係や仕事で利用する
気になる相手に印象を残したいときに、
仕事やお話をキリの悪いところを意識して中断しておくようにする。
仕事をやり遂げたり、全部話してしまったりすると、
印象には残りにくいのです。
普段の生活でも、メリットが多いのではないかと思います。
気になる方は、
記憶に残るように上手に利用してみてはいかがでしょうか。
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