がら空きでも隣に来る心理 トナラーとは
通勤電車や飲食店の座席が
「がら空き」の状態なのに、
わざわざ自分の隣に寄ってくる、
駐車場ががら空きなのに、
きっちり横に止める。
そんな人のことを、
『トナラー』と呼んでいるそうです。
ほかの人に不快感や不安を抱かせることもあるようなのですが、
どのような心理が働いているのでしょうか。
臨床心理士の植木理恵氏によると、
「一般的に“トナラー”には、整理整頓をするように
“端から詰めて座らないと気が済まない”という神経質な人が多いと思われます。
他には“このあと混雑してきたら他人から詰めろと言われないか”といった
『予期不安』を抱えている人も少なくありません。」
予期不安の人は、
先にいる人がどう感じるかには、
思いが至らずに席を詰めて座ったことで自分が安心するというのです。
ガラ空きの駐車場でとなりに停めるひとについては、
立正大学名誉教授(心理学)の齊藤勇氏によると、
「駐車場でわざわざ隣に停めるのは、
人目のない場所より
イタズラや車上荒らしに遭いにくいという心理が働いているのではないでしょうか」
ということです。
また、飲食店やスポーツジムでとなりに来る人は、
定位置への「こだわり」や、
他者との関わりを求める
「社会的欲求」が影響している可能性があるのだろうということでした。
トナラー対策
トナラーについて回避方法がいくつかあります。
飲食店などに入る場合は、
1.壁に隣接しているなど、ほかの人が来づらい隅の席を選んで座る。
2.後から来る客から顔が見えるよう、ドアに顔を向けて座る。
正面で向かい合って座ると、
圧迫感や緊張感が生まれやすいと言われています。
自動車のトナラーは、
1.壁側(カド)にクルマを駐車し、左右を開かないようにする。
2.店舗内の入り口から遠いところに停める。
私も、
なるべくとなりに停められないだろうなという場所に、
停めるように気をつけています。
これといった対策は、あまりありませんので、
自分なりの工夫が必要なようです。
人の心理や行動傾向から起きていることなので、
仕方のないことでもあるため、
少しでも参考になればいいのではないでしょうか。
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