空気を入れる必要のない
「エアレスタイヤ」をトーヨータイヤが、
2021年度中に国内メーカーで初めて量産に乗り出すようです。
従来のタイヤでは、
接地面とホイールとの間に入る空気が、
地面からの衝撃を和らげるクッションの役割をしています。
エアレスタイヤでは、
空気の代わりに特殊な樹脂でできた約100本のスポークを配置し、
車体を支えるという構造です。
トーヨータイヤでは2006年にエアレスタイヤの開発を始めて、
乗り心地や耐久性の向上といった問題の解消にメドが立ったため、
宮城県岩沼市の仙台工場で生産を始めるそうです。
ただし、
国土交通省が設けるタイヤの技術基準は、
空気入りのタイヤを前提としているため、
現状ではエアレスタイヤを装着した車両は公道を走れません。
当面は遊園地など私有地内を走行する
1~2人乗りの小型車向けなどを対象に販売する予定です。
海外では、
仏ミシュランが既に農機や重機向けに販売を開始しています。
乗用車向けでは、
米ゼネラル・モーターズと共同開発した製品を24年にも発売する計画だということです。
国内のエアレスタイヤの開発は、
ブリヂストンの「エアフリーコンセプト」、
住友ゴムの「ジャイロブレイド」など、
が進めています。
日本の場合は、
公道用として普通の市販車に採用するには、
まだしばらく時間がかかりそうです。
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