投資で失敗する心理 大ざっぱな判断(ヒューリスティック)
私たちは、
何かを決める時にこころの中で、
大ざっぱな判断(ヒューリスティック)をしています。
たとえば、
頭髪や身長、顔立ちが
「外国人風」の人を見かけたとき、
「きっと英語が話せるんだろう」と考える人は多いのではないでしょうか。
でも、
その人は日本生まれ日本育ちで日本語しか話せないかもしれないし、
外国出身だとしても英語を話せるとは限らないですよね。
また、
「日本では寿司が有名なので、
日本人はみんな寿司が好きだ」
と知らない人は思ってしまいます。
大ざっぱな判断(ヒューリスティック)は便利な判断方法ですが、
正解にたどりつきやすいわけではなく、
精度が高いとはいえません。
偏見や先入観で、
深刻な判断ミスをしてしまうかもしれません。
投資では、
「売れ筋の新商品ならきっといい商品だろう」
などと単純に判断すると、
投資で失敗につながることがあります。
たとえば、
投資信託では、
「脱炭素」
「IT(情報技術)」「中小型株」
「IPO」「半導体」
「電気自動車関連」などが相次ぎ登場しています。
いずれも「旬のテーマ」「成長性が見込める」
ということで、
個人投資家の人気が盛り上がりました。
しかし、
テーマ株は目立ち過ぎているうえ、
株価も割高水準のものが多くなっています。
購入するなら、
目立たず、値動きも静かな、
「あまり知られていない有望株」
などを探り当てることがよいようです。
金融商品を選ぶ際は自分の持っている、
大まかなイメージが必ずしも正しくないという
可能性もあるということをかんがえて選びましょう。