アップルの電気自動車に対抗するハイテク企業が参入
アップルが電気自動車を製造するということがわかってから、
目まぐるしく状況が変わっています。
中国のファーウェイ、バイドゥ、
アリババ、テンセントなどのハイテク企業が、
自動車製造に乗り出しはじめました。
これを受けて、株式市場では、
自動車製造計画を発表した
バイドゥのアメリカ株は、
2020年の12月に大幅高となりました。
バイドゥの株価はそれから上昇を続けて、
去年の11月は100ドルぐらいでしたが、
現在は300ドルぐらいになっています。
自動車を製造するという発表だけで、
まだ車輪も完成していないというのに、
バイドゥの株価が3倍になったのです。
これは、
テスラの時価総額が、
自動車企業大手数社の合計時価総額を超えたときに、
市場参加者の多くは「バブル」が起こったといっていました。
しかし、
「バブル」という状況だけではないようです。
これからの自動車市場では、
電気自動車がハイテク企業にチャンスをもたらしているようです。
過去100年ぐらいは、
自動車は世界で最も参入障壁の高い業界でした。
ドイツや日本の自動車大手がエンジンやトランスミッションなどの
コア技術を企業秘密にして新規参入をできなくしていました。
ところが、
従来型のエンジンやトランスミッションが必要ない、
電気自動車はガソリン車の技術的な壁がなくなったのです。
そして、
自動車製造の経験が無かった
テスラなどハイテクの新しい企業が急上昇したのです。
自動運転などの
高いプログラミング能力とアルゴリズム構築力が必要な
新技術は今までの自動車企業は苦手な部分です。
ドイツの
フォルクスワーゲンの電気自動車
「ID.3」
は車載ソフトウエアの開発に時間がかかり、
納車が2019年から2020年9月ぐらいにずれ込んでしまいました。
アップルなどのハイテク企業の自動車製造は、
これから期待できる分野になりそうです。
日本のハイテク企業も自動車分野で活躍することを、
期待しています。