投資でもうけるには現状維持バイアスに気をつけよう
投資では、
気づかないうちに、
現状維持バイアスがでてきます。
株式投資ではよくあるのですが、
投資した銘柄の株価が下落したときに、
現状維持バイアスがでてきます。
もともと、
株価が下がる理由は大きく2つあります。
1.投資した会社の業績や財務内容が悪化したりするときです。
2.その会社自体には何も変化はありませんが、
市場全体の地合いが悪化したり、
天変地異や政治リスクが起きたりして、
市場全体がいわゆるリスクオフの状態になるときです。
2の場合は、あまり短期的に急いで取引せずに、
何割か残して、じっくり保有した方がいいです。
1の場合は、
早めに売却することで損失が大きくなることを防げる場合が多いことがあります。
ところが多くの投資家は、
逆の行動をとりがちです。
東日本大震災やコロナが流行して暴落した時など、
予想外の大きな出来事が起きたときに、
先が見えない不安からとりあえず
いったん売っておこうという行動を取る投資家が増えます。
そういう場合は、
比較的短期間に下げ幅が大きくなるケースが多いため、
さらに、不安心理が増幅されます。
一方で、業績の悪化といった場合、
株価が急落するとは限りません。
少しずつじりじりと下がっていけば、
多くの投資家は損失回避の心理から
「今売ると損が確定してしまうので、しばらく様子を見よう」
となってしまいます。
さらに、予想を超えて下がってくると
「売った方がいいのでは」という不安心理がでるときに、
ここで現状維持バイアスがでてきます。
投資家の心の中には
「もし今が底値で、売ってしまった後にすぐ上がったらどうしよう!」
という気持ちが生まれてきます。
まさに、現状を変える
(売却する)ことによって、
状況がもっと悪くなる
(売った途端に上がってしまう)のではないかという
現状維持バイアスが働くのです。
このように、
「売った方がいい」と頭では分かっていても、
現状維持バイアスによってそれを実行することは難しいです。
それを回避するための方法の1つは、
「ルールを決める」ことです。
とにかく一定の条件で状況が変わったときには個人の感情や判断を交えず、
機械的に実行するように決めましょう。
最初は、
むずかしい場合もあります。
損切りできないときは、
現状維持バイアスじゃないかとかんがえてみて下さい。
ある程度の損切りを上手にして、
投資を続けていくことが大事ではないかと思います。