魅力的な投資で使われるアンカリング効果
私たちは、アンカリング効果の影響で、
行動していることが多いという事実があります。
アンカリングとは錨(いかり)の英訳
「アンカー」を語源としています。
人の心に錨のように引っかかり、
行動を誘引するというものです。
例えば、同じ商品でも
「30%割引」と、
「1000円の商品が660円!」
と書かれているものでは、
はっきり金額が掛かれているほうを選ぶ人が多いことが明らかになっていて、
金額がアンカーとしての役割になっているのです。
投資関係にもアンカリング効果が使われています。
株式投資で銘柄を選ぶときに、
投資サイトや雑誌などを参考にするときが多いと思います。
そのときに、
「この銘柄は半年前に比べて何パーセント上昇」
「1か月で何円上昇」
という記事をよく見ることがあります。
これらの記事を読んだ後に紹介されていた銘柄を買うことも、
アンカリング効果なのです。
株式投資でも、アンカリング効果は大きな影響があります。
ある銘柄の値動きについて金額や割合を出して紹介されると、
業績回復や成長期待と書かれるよりも
直感的に魅力を感じてしまう人が多いのです。
このように具体的な数字を出すアンカリングは
投資行動を左右して、
実際に株価を左右することもあります。
アンカリング効果を活用した広告やセールストークは、
良い銘柄に出会うきっかけにもなりますが、
具体的な成果や数字は一定期間の成績であり、
買い付け後の利回りを保証しているわけではありません。
銘柄選びのときには、広告やセールストークだけではなく、
株式市場の状況や企業業績、
今後の見通しなどをよく調べて投資しましょう。
いろんなところで使われているアンカリング効果です。
私もついつられて買ってしまうこともあります。
イメージや目先の儲け話などに左右されないように、
慎重に投資したいですね。